「彼女とのセックスが下手すぎる」と相談したら、ゲイの同僚に実技指導された話
彼女を満足させられない悩みを、ゲイだと知っていた職場の先輩・ナオトさんに相談した。「俺が手取り足取り教えてやるよ。まず男の体で練習しろ」——『彼女のため』という言い訳を盾に始まったマンツーマンの実技指導。しかし、ナオトさんの指先とちんぽに開発されていくうちに、俺の頭は完全におかしくなっていった。
「……なぁ、リョウ。お前何か悩んでる顔してるな」
金曜日の夜11時。新橋のガード下にある焼き鳥屋で、職場の先輩であるナオトさん(26歳)が、ジョッキを傾けながら俺の顔を覗き込んできた。
俺——リョウ(24歳)は、社会人2年目の平凡なサラリーマンだ。ナオトさんは同じ部署の2年上の先輩で、仕事ができて面倒見がよく、部署の全員から慕われている。身長179センチ、週5でジムに通っていて、スーツの上からでも大胸筋と肩幅の厚みが分かる体格。顎のラインがシャープで、短めの黒髪をワックスで立てている。
そして、俺は偶然のきっかけから、ナオトさんがゲイであることを知っていた。半年前の忘年会の帰り、泥酔したナオトさんが「俺、男が好きなんだよね」とポロッと漏らしたのだ。翌日ナオトさんは「あれは冗談だから」と笑って誤魔化していたが、あの時の目は真剣だった。
「いや……ちょっと、プライベートなことで」
「プライベート? 彼女のユミちゃん関連か?」
図星だった。俺はユミと付き合って半年の記念日を迎えたばかりだったが、最近、夜の営みに関する深刻な悩みを抱えていた。
「実は……その、言いにくいんですけど。ユミと、その、セックスの相性が良くないというか……俺が下手すぎるみたいで」
酒の勢いも手伝って、俺は長年のコンプレックスを口にしてしまった。
「下手? 具体的にどう下手なんだよ」
「……毎回、ユミが全然感じてなさそうなんです。痛がることが多いし、終わった後もどこか物足りなさそうな顔をしていて。最近じゃ『疲れてるから』って断られることも増えてきて……。手の動かし方とか、腰の振り方とか、マジで何もわからないんです」
うつむく俺を見て、ナオトさんは焼き鳥の串を置き、真剣な表情になった。
「なるほどな。女の子の体はデリケートだからな。男の都合だけで動かしてたら痛いだけだし、感じさせるための手順ってのがあるんだよ。前戯にどれくらい時間かけてる?」
「……5分くらいですかね」
「5分!? そりゃダメだわ。最低20分は必要だぞ。指の使い方も、圧の掛け方も、全部テクニックなんだよ」
ナオトさんは呆れたように息を吐いたが、すぐに目に力を込めて俺を見た。
「なぁ、リョウ。本気でユミちゃんを満足させたいか?」
「はい。そりゃあ、大好きだし、男としてのプライドもありますから……」
「じゃあさ、俺が実技指導してやろうか?」
「え?」
耳を疑った。実技指導?
「どういうことですか……?」
「文字通りの意味だよ。女の子の体がどこで感じるのか、手の動かし方、指の使い方、腰の振り方。言葉で説明するより、実際に触って覚えた方が早いだろ。俺の体を使って、練習してみるか?」
「いやいや! ナオトさんは男じゃないですか!」
「男の体の方が、実は反応が分かりやすいんだよ。乳首一つとっても、男の方がフィードバックが素直なんだ。前立腺とかデリケートな部分もあるしな。それに、俺はゲイだから、人間の体がどう触られたら気持ちいいかを男目線で完全に理解してる。手の平の温度とか、強さの加減とか、感覚を体に叩き込んでやるよ」
ナオトさんの目は真面目だった。冗談を言っているようには見えなかった。
「……でも、男同士でそんなこと」
「お前、ユミちゃんに嫌われたくないんだろ? 『彼女のために技術を磨く練習』だと思えばいい。男同士だから、浮気にもならないしな」
『彼女のために練習する』『男同士だから浮気にならない』
その二つの免責事項が、酔った俺の頭に都合よく滑り込んできた。
「……本当に、練習だけで上手くなりますか?」
ナオトさんは不敵に笑った。
「保証するよ。俺の部屋、ここからすぐだから。行くか?」
俺はコクンと頷いてしまった。
ナオトさんのマンションは、品川区の築浅1LDKで、シンプルだが清潔感のある部屋だった。間接照明の暖かい光が壁を照らしていて、ベッドはセミダブル。棚には整体やマッサージの本が並んでいた。
「じゃ、早速始めるか。上着脱いで、そこに座れよ」
ナオトさんがベッドを指差した。
俺は緊張しながらスーツの上着とネクタイを外し、ワイシャツとスラックスのままベッドの端に腰掛けた。心臓がうるさいくらいに鳴っている。
「まずは『愛撫』の基本からだ。リョウ、ユミちゃんの体を触る時、どこから触ってる?」
「え……胸とか、直接」
「それが間違いの元だよ。いきなり性感帯を触ると体がびっくりして硬くなる。まずは性感帯から一番遠い場所——肩、背中、腕——から触り始めて、じわじわと近づけていくんだ」
ナオトさんが俺の目の前に立ち、シャツのボタンを上から一つずつ外し始めた。鍛え上げられた大胸筋が露出していく。腹筋は6つにくっきりと割れ、ウエストに向かってV字に引き締まっている。胸毛はなく、褐色の乳首が左右対称についている。ジムに通っていると聞いていたが、男の俺が見ても惚れ惚れするような肉体だった。
「ほら、触ってみろ。女の子の肌だと思って、優しく、手の平全体で包み込むように」
「あ……はい」
俺はおそるおそる手を伸ばし、ナオトさんの肩に触れた。温かい。指を滑らせて大胸筋に手を当てる。石のように硬い筋肉の上を覆う、意外に柔らかい肌。
「力が入ってる。それじゃ痛いんだよ。指先で押すんじゃなくて、手の平の肉厚な部分を使って、皮膚を滑らせるように動かすんだ。風呂でボディソープを塗り広げるようなイメージ。こうやって……」
ナオトさんが俺の手の上に自分の大きな手を重ね、ゆっくりと自分の胸の上を滑らせた。ナオトさんの手の甲の温かさが、俺の手に伝わってくる。
「……こうですか?」
「そう。圧を一定に保ちながら、ゆっくりと移動させる。上手いじゃん」
ナオトさんの声が少し低くなった。
「じゃあ次は、耳の後ろから首筋にかけて。ここは神経が集中してるから、吐息をかけながら、指の腹で軽くなぞる。こうやって——」
ナオトさんが俺の体に近づいた。大きな体が俺を覆うように前傾してきて、ナオトさんの唇が俺の耳のすぐ横に来た。
「はぁ……」
温かい吐息が耳の後ろにかかった瞬間、ゾクッとして、全身の毛が逆立った。背筋に電流が走ったみたいに、体がピクンと反応した。
「……っ」
「ほら、今リョウの体、震えただろ? 自分がされて気持ちいい場所と強さを、相手にも応用するんだ。人間の体は、男も女も、感じる原理は同じなんだよ」
ナオトさんの指が、俺の耳たぶをそっと摘んだ。親指と人差し指で、柔らかく揉むように。
「ひ……」
「耳は見落としがちだけど、かなりの性感帯だぞ。軽く息を吹きかけながら、耳たぶを舐めるように触ると——」
ナオトさんの舌先が、俺の耳たぶに触れた。
「ひゃ……っ! ナオトさん!?」
「これくらいの刺激で声が出るってことは、リョウは相当感度が高いな。じゃあ次は胸元。シャツ、脱いでくれるか」
「え、俺もですか……?」
「当然だろ。触られる側の気持ちを理解しないと、触る側の力加減なんて分かりっこないんだよ」
理路整然としたナオトさんの言葉に、俺は反論できなかった。ワイシャツのボタンを自分で外し、上半身が裸になった。
ナオトさんの温かい手の平が、俺の鎖骨のあたりに触れた。そこから胸板に向かって、ゆっくりと下りてくる。
「筋肉の境目をなぞるように、谷間に沿って指を滑らせるんだ。こうやって……大胸筋の輪郭を……外側から内側に向かって……」
ナオトさんの指が、螺旋を描くように俺の胸の表面を撫でていく。最初は何も感じなかったが、螺旋がだんだん中心に向かって狭くなり、乳首の周囲に近づいた瞬間——
「っ……」
乳首がピンと立った。自分でもわかるくらいに、小さな突起がコリコリと硬くなった。
「立ったな。ここで大事なのは、いきなり乳首を摘まないこと。周囲を撫でるだけで、体は勝手に『もっと触ってほしい』って求めるようになる。この『焦らし』がセックスの基本なんだよ」
「……なるほど」
「じゃあ、ここからが本番だ」
ナオトさんの人差し指の指先が、俺の右の乳首にそっと触れた。
触れただけ。押してもいないし、摘んでもいない。ただ、指の腹が乳首の先端に乗っているだけ。
なのに、俺の口から息が漏れた。
「は……ぁ」
「感じてるな。じゃあ、ここからの強度を段階的に上げるぞ。まずはレベル1——指の腹で円を描くように、時計回りにゆっくり回す」
くるくる、くるくる。
「んん……」
「レベル2——指の腹と親指で、軽く挟む。転がすように」
コリ……コリ……。
「あ……あっ……」
「レベル3——爪の先で、軽く弾く」
ぴんっ。
「ひゃんっ!!」
びくんっと体が跳ねて、俺はベッドの上で仰け反った。信じられないくらいの電撃が乳首から全身に走った。
「お、いい反応。リョウ、お前かなりの乳首感度だな。この強さで女の子にもやってやれ。……で、レベル4」
ナオトさんが体を屈めて——俺の左の乳首を、口に含んだ。
「ひっ——!!」
温かくて、濡れていて、ナオトさんの舌先がコリコリと硬くなった乳首の先端を舐め回す。チュ、チュ、と吸い付く音が耳に届いて、頭がクラクラする。
「な、ナオトさん……これ、指導の範囲……?」
「範囲だよ。口での刺激の強さと舌の動かし方を教えてるんだ。ほら、右は指で、左は口で——同時にやると……」
右の乳首を指で弾きながら、左の乳首を舌で吸い上げる。
「あ、あ、あっ! ダメ、両方同時は……っ!」
俺は自分の声が信じられなかった。女みたいな甲高い声が出ている。
そして——スラックスの中で、ちんぽが限界まで勃起していた。
ナオトさんの視線が、俺の股間のテントに落ちた。
「お、ちゃんと反応してるな。これが正常だよ。体は正直だからな。男に触られて勃つのは、お前がおかしいんじゃなくて、俺の愛撫が正しいってことだ」
ナオトさんは平然と言いながら、俺のベルトのバックルに手をかけた。
「ちょっ——!」
「次は下半身の指導に移る。ちんぽの扱い方と、フェラのテクニック」
「フェラ!?」
「彼女にしてもらう時、何が気持ちよくて何が痛いか、自分で体験しないとわからないだろ? まずは俺が手本を見せてやる。見て覚えろ」
ナオトさんはベルトを外し、スラックスのホックを外し、ジッパーを下ろした。スラックスとパンツが一緒に膝まで下ろされ、俺のちんぽが飛び出した。
「わ……っ」
自分のちんぽが、ナオトさんの顔の前に露出している。恥ずかしさで顔が熱くなるが、勃起は一向に萎える気配がない。
「いい形してるな、リョウ。15センチくらい? 十分だよ」
ナオトさんが俺のちんぽを片手で握った。大きな手。俺のちんぽを完全に包み込めるくらいの手で、根元から亀頭まで、ゆっくりと一回だけ扱いた。
「まず手コキの基本。握りの強さは——」
「あっ……」
「これくらいが基準。きつすぎず、緩すぎず。根元から亀頭に向かって、皮を剥くようにスライドさせる。カリの部分で少し捻りを入れると——」
くりっ。
「ひぅっ!」
「——こう反応する。覚えとけよ。で、フェラの手本な。よく見てろ」
ナオトさんが俺のちんぽに顔を近づけた。
まず、舌先で亀頭の先端をぺろっと舐めた。
「ひっ……!」
「歯を立てないように唇で巻き込む。これが基本。で、先端を唇で包んだ状態で、舌を使って裏筋を——」
ナオトさんの唇が亀頭を包み込んだ。温かくて、濡れていて、唇のやわらかい圧力がカリの段差にぴったりフィットする。そして舌先が、裏筋の窪みを下から上にゆっくりと舐め上げた。
「あぁっ——!」
「——このラインに沿って舌を動かすと、男は声が出る。女の子にフェラしてもらう時も、この動きをリクエストしろ。で、ここからが上級テク。喉の奥まで咥え込むディープスロートな」
ナオトさんが口を大きく開けて、俺のちんぽを一気に根元まで飲み込んだ。
「はぁぁっ——!! すごっ——全部——入って——ナオトさんの喉——」
竿の半分以上がナオトさんの口の中に消えている。喉の粘膜がちんぽの先端をきゅっと締め付けていて、ナオトさんが飲み込む動きをするたびに、亀頭が喉の奥でマッサージされるような快感が走る。
ナオトさんが前後に頭を動かし始めた。ずちゅ、ずちゅ、と水音が部屋に響く。
「やべぇ——ナオトさん——上手すぎ——ユミとは全然——次元が——」
ナオトさんが口を離した。唾液の糸がちんぽと唇の間で光って伸びた。
「だろ。男は男のちんぽの扱い方を知ってるんだよ。じゃあ次は——リョウがやってみる番だ」
「えっ——俺が?」
ナオトさんがベッドに腰掛け、自分のジーンズのボタンを外した。チャックを下ろし、ボクサーパンツの中から——太いちんぽが飛び出した。
「……っ!」
でかい。
長さは17センチ以上あった。俺のより確実に太くて、亀頭が赤黒く充血していて、根元には太い血管が何本も浮き出ている。
「ほら、咥えてみろ」
「いや——流石にこれは——」
「さっき俺がやったこと、そのまま再現してみろよ。歯を立てないように、唇で巻き込んで、舌で裏筋をなぞる。彼女にフェラの仕方を教えるためにも、自分で一度体験しとくべきだろ」
「彼女のために練習する」という言い訳が、俺の頭の中で呪文のように繰り返された。
俺はベッドの横に膝をつき、ナオトさんの股間に顔を近づけた。
男のちんぽの匂い。むっとするような熱気と、汗の匂いと、男特有のフェロモンが混ざった濃い匂いが鼻腔を満たす。
意を決して、舌先で亀頭の先端をペロッと舐めた。
しょっぱい。先走りの味がした。
「ん……いいぞ、リョウ。そのまま口を開けて。歯を唇で覆って——」
俺は口を大きく開け、ナオトさんの分厚い亀頭を唇で挟んだ。
でかい。口の中がナオトさんの亀頭だけでいっぱいになる。顎が外れそうなくらいに口を開けないと、歯が当たってしまう。
ゆっくりと奥へ進めた。竿のザラザラした表面が舌の上を滑っていく。半分くらい入ったところで喉の入り口に当たり、オエッという反射が起きかけた。
「無理しなくていいぞ。入る分だけでいい。舌を裏筋に押し当てて、ゆっくり前後に動かしてみろ」
俺はナオトさんの言う通りにした。裏筋に舌を押し当てながら、前後にゆっくり頭を動かす。
「はぁ……そう、上手い……リョウ、初めてとは思えないぞ」
ナオトさんの声が低く、甘くなった。
その声を聞いた瞬間——俺のちんぽがビクッと跳ねた。自分が男を気持ちよくさせているという事実に、体が反応していた。
ナオトさんの手が俺の後頭部に添えられ、ゆっくりと前後に導かれる。
「ん、んぐ、ふぅ……っ」
口いっぱいに広がる男のちんぽの熱さと硬さ。鼻から抜けるナオトさんの匂い。唾液がちんぽを伝って顎から垂れ落ちる。
3分くらい続けたところで、ナオトさんが俺の頭を持ち上げた。
「よし、十分だ。上手かったぞ、リョウ。……で、ここからが一番大事な指導に入る」
「一番大事……?」
ナオトさんがベッドサイドの引き出しから、ローションのボトルとコンドームの箱を取り出した。
「挿入のテクニックだ。女の子を痛がらせないための力加減は、実は——自分がハメられてみないと、絶対にわからないんだよ」
「……え? ハメられるって——」
「リョウのアナルに、俺のちんぽを入れて、実際にピストンの強さと角度を体で覚えるんだ。穴に何かを入れられる側の気持ちを理解してこそ、入れる側の力加減がわかるようになる」
「いや——アナルは——男同士でハメるなんて——」
「リョウ。ユミちゃんを満足させたいんだろ? 痛がらせたくないんだろ? じゃあ、自分が受ける側の体験をしないと絶対にダメなんだ。俺が優しく、段階的に教えてやるから。痛かったらすぐ止める。信じてくれ」
ナオトさんの声は真剣で、優しくて、逆らえない説得力があった。
「……わかりました。ナオトさんを信じます」
「よし。じゃあうつ伏せになって、腰を少し上げてくれ」
俺はスラックスとパンツを足首まで下ろし、ナオトさんの指示通りにベッドの上にうつ伏せになった。枕を腰の下に入れて、お尻を少し高くする体勢。
自分の穴がナオトさんに向かって露出している——その事実だけで、顔が耳まで真っ赤になった。
「まずは指からだ。ローションをたっぷり使うから、冷たいかもしれないけど我慢しろ」
ひやっ——。
ローションが割れ目に垂らされた。冷たい液体が穴の入り口を流れ、太ももの内側を伝っていく。
ナオトさんの指先が、穴の周りを撫で始めた。
「まずは周囲をほぐす。いきなり入れないのが鉄則だ。穴の周りの筋肉——括約筋っていうんだが——ここを外側からマッサージして、リラックスさせてから入れるんだ」
くるくる、くるくる。ナオトさんの太い指先が、穴の入り口の皮膚を円を描くように撫でている。
「ぅ……変な感じ……」
「力抜いて。息を大きく吐き出せ」
「ふぅ……っ」
ぬるっ。
ナオトさんの指先が、穴の入り口に沈み込んだ。第一関節くらいまで。
「っ……!」
「どうだ、痛くないか」
「痛くは……ないけど……異物感が……」
「それが正常だ。この異物感を快感に変えるのが、前戯の技術なんだよ。ゆっくり入れるぞ」
指が少しずつ奥へ進んでいく。ナオトさんの中指は太くて長くて、俺の腸壁をじわじわと押し広げながら、奥へ、奥へと入っていく。
「第二関節……根元まで……はい、全部入った。リョウ、大丈夫か」
「は……はい……なんか、お腹の中に何か入ってるっていう圧が……」
「そうだな。じゃあ、ここからが本題だ。男の体には、前立腺っていう器官がある。膀胱の下、腹側の壁にあるんだが——ここを刺激すると、ちんぽの快感とは全く別次元の快感が来る」
ナオトさんの指が、俺の中で角度を変えた。腹側の壁を探るように、指先が曲がって——
ぐりっ。
「ひゃあぁっ——!!!」
体が跳ね上がった。ちんぽから先走りが飛び出して、シーツに染みを作った。
「な、何——何だ今の——!! 体の中で——」
「見つけた。前立腺。ここがお前の一番感じる場所だ」
ナオトさんがもう一度、同じ場所を押した。
「あぁっ——!! ダメ——そこ——触られると——頭の奥がジーンとして——」
「これがちんぽの快感との違いだよ。ちんぽは射精に向かう快感だけど、前立腺は体の芯から広がる快感なんだ。この場所を、指じゃなくてちんぽで突かれると——もっとすごいぞ」
ナオトさんの指がリズミカルに前立腺を刺激し始めた。ぐり、ぐり、ぐり。
「あ、あ、あぁっ! ナオトさん——やめ———こんなの——」
「イってみろ。ちんぽに触らずにイクのがどんな快感か、体で知っておけ」
「ダメ——ダメダメ——あっ、あっ、あっ、あっ——」
ナオトさんの指が前立腺を連続で押し続ける。俺のちんぽはパンパンに張り裂けそうなくらい硬くなっているのに、誰も触っていない。なのに、体の芯から津波みたいな快感が押し寄せてきて——
「あああぁぁっ——!!!」
射精した。ちんぽに一切触れていないのに、精液がびゅっ、びゅっ、とシーツの上に飛び散った。普段の射精とは全然違う。体の奥から絞り出されるような、全身が痙攣する絶頂。
「すげぇ出たな。前立腺ドライオーガズム。男にしかできない射精だよ」
ナオトさんが指を抜きながら言った。俺は息も絶え絶えで、ベッドに沈み込んでいた。
「ナオトさん……今の……やばかった……」
「だろ? で、これをちんぽで突かれると、指の何倍も強烈なんだ。太さも長さも段違いだからな」
「……入れてほしい」
自分で何を言っているのか分からなかった。でも、体が求めていた。指であの場所を触られた時の、あの快感。それをもっと強く、もっと深く、ちんぽで突かれたらどうなるのか。知りたくてたまらなかった。
「……初めてだろ? 痛いぞ」
「いい。ナオトさんなら、いい。教えてください」
ナオトさんの目が光った。コンドームの袋を破る音。ゴムを被せる、ぴちっという音。ローションをたっぷりとちんぽに塗りたくる、ぬちゃぬちゃという音。
ナオトさんが俺を仰向けに返し、脚を持ち上げた。膝を胸に引きつけさせて、穴を完全に露出させる。
「目を見ろ、リョウ。ゆっくりいくからな」
ナオトさんのちんぽの先端が、穴の入り口に押し当てられた。
熱い。硬い。指とは比べ物にならない太さと圧力。
「息吐け」
「ふぅ……」
ずぶ……っ。
「ぁぐっっ——!!!!」
亀頭が括約筋を押し広げて、中に滑り込んだ。
裂けるような痛みと、腸を押し広げられる圧迫感が同時に襲ってきた。
「い——痛い——太い——ナオトさんの——入らない——」
「大丈夫。もう亀頭は入ってる。一番太い部分は越えた。ここからは楽になるから——ゆっくり、ゆっくり——」
ナオトさんが俺の額の汗を拭いながら、髪を撫でた。その優しさに体が少し緩み、ちんぽがさらに奥へ進んでいった。
ずぶ、ずぶ、ずぶ……。
「あ……あぁ……入ってくる……ナオトさんのが……どんどん奥まで……」
「全部入ったぞ、リョウ。根元まで」
「はぁ……はぁ……入った……ナオトさんの……全部……」
ナオトさんのちんぽが、俺の腸の奥まで完全に埋まっていた。腹の中がパンパンに満たされていて、内臓を押し上げられるような圧迫感と、前立腺にちんぽの硬い表面が密着している感触が同時にある。
「動かすぞ。角度を変えながら突くから——どこが一番気持ちいいか、教えてくれ」
ナオトさんがゆっくりと腰を引いた。ちんぽが半分くらい抜けて、また押し込まれる。
ずちゅ、ずちゅ。
「ん……あ……」
角度を変えた。少し上向きに。
「あっ——!」
「ここか?」
「そこ——さっきの指の時の——もっと——広い面積で——」
「前立腺だな。じゃあ、この角度をキープして——ペースを上げるぞ」
ぱんっ。ぱんっ。ぱんっ。
「あっ、あっ、あっ! ナオトさん——すごい——指の何倍も——太くて——硬くて——前立腺を——ぐりぐり——」
「いいぞリョウ、声出せ。ここに声出すとどう反応が変わるか、自分で確認しろ」
ナオトさんのピストンが加速した。俺の体がベッドの上で前後に揺さぶられ、ぱんっぱんっという肉体のぶつかる音が部屋に響く。
「あ、あ、あぁっ! やべぇ——やべぇやべぇ——ちんぽ触ってないのに——また——また来る——あの波が——」
「いいぞ、イケ。俺のちんぽでイケ、リョウ」
「あああぁぁぁっっっ——!!!!!!」
二回目の射精。精液はさっきより少なかったが、快感はさっきの10倍だった。ちんぽを一切触っていないのに、前立腺を貫かれる衝撃だけで全身が痙攣し、目の前が真っ白に飛んだ。
穴がナオトさんのちんぽを狂ったように締め付けた。
「くっ——リョウ——お前の中——すげぇ——俺もイク——」
ナオトさんが奥まで突き入れて——止まった。
ちんぽがドクッ、ドクッ、と脈打って、コンドームの中に精液を吐き出していく。その脈動が腸壁を通じて伝わってきて、俺は余韻の痙攣の中で「あ……あ……」と小さく声を漏らし続けた。
事後、俺たちは汗だくのままベッドに倒れ込んでいた。
ナオトさんは俺を優しく抱きしめ、頭を撫でてくれた。
「どうだった、リョウ。指導は」
「……凄かったです。こんなの、ユミとするのとは全然違った。体の奥から来る快感なんて、知らなかった」
「これで、触る側の気持ちも、触られる側の気持ちも分かっただろ。ユミちゃんを満足させるための『練習』としては大成功だな」
「練習……そうですね、練習……」
その言葉を口にしながら、俺は天井を見上げていた。
練習。そう、これは練習のはずだった。ユミを満足させるための、ただの実技指導。男同士だから浮気にもならない、技術を磨くだけの行為。さっきまで自分にそう言い聞かせていた言い訳が、今は薄っぺらい紙みたいに頭の中でカサカサ鳴っている。
だって、おかしいじゃないか。ユミのことを思い出そうとしているのに、思い浮かぶのはナオトさんの指の感触で、ナオトさんの低くて甘い声で、腹の奥を押し上げられたあの瞬間の、頭が真っ白に飛ぶ快感だった。彼女の顔が、上手く思い出せない。
「……ナオトさん」
「ん?」
「俺、これでユミとちゃんとできるようになりますかね」
俺の声は、自分でも驚くほど力がなかった。ナオトさんは少し黙ってから、俺の髪を撫でる手を止めずに言った。
「さあな。それはお前次第だろ」
突き放すような、それでいてどこか試すような言い方だった。
ナオトさんは分かっているんだ、と思った。最初から全部。『彼女のための練習』なんて、ただの入り口で。俺がそれに飛びついた時点で、こうなることなんて見透かしていたんだ。それでも俺は、その手のひらの上で転がされたことを、不思議と恨む気になれなかった。
シャワーを浴びて、服を着て、ナオトさんの部屋を出た。マンションのエントランスを抜けると、夜明け前の空気が肌に冷たかった。腰の奥に、まだナオトさんのちんぽの形が残っているような、鈍い違和感がある。一歩歩くたびにそれを思い出して、俺は唇を噛んだ。
スマホを開くと、ユミからのLINEが一件。
『あのお店、予約取れたよ! 日曜楽しみにしてるね😊』
記念日の続きの、ディナーの店だ。俺はその文面を、しばらくただ見つめていた。指が、返信の文字を打とうとして、止まる。
好きだ。ユミのことは、ちゃんと好きだ。そのはずなのに。
——次の指導、いつにする?
帰り際、ナオトさんがそう言った時、俺は反射的に「来週末、空けときます」と答えてしまった。ユミのための練習だから、と。また同じ言い訳を、自分で自分に差し出しながら。でも本当は、もう分かっていた。来週、俺がナオトさんの部屋のチャイムを押すのは、ユミのためなんかじゃない。あの快感を、あの声を、もう一度欲しいからだ。
電車のホームで、俺は始発を待ちながらユミへの返信を打った。
『楽しみにしてる。俺も』
嘘じゃない。でも、本当でもない。
送信ボタンを押して、スマホをポケットにしまう。ホームに滑り込んできた電車の窓に、ぼんやりと自分の顔が映っていた。どんな顔をしているのか、自分でもよく分からなかった。
俺は、ユミを愛している。 俺は、来週もナオトさんに抱かれる。
その二つが、頭の中で少しもぶつからずに、平然と並んで存在していることが——一番、怖かった。
電車に乗り込んで、吊り革を握る。腰の奥の違和感が、また疼いた。俺はそっと目を閉じて、まだ答えの出ない問いを、ポケットの奥のスマホと一緒に、ひとまず仕舞い込んだ。
日曜は、ユミと笑って過ごすのだろう。 そして来週末、俺はまた、あの部屋のチャイムを押すのだろう。
——どちらも、本当の俺だった。